こんにちは。社会保険労務士の専田です。
昨日(12/20)、宣伝会議さんで社員のネット利用に関する
リスク対策を検討するセミナーの講師を務めました。
タイトルは、
「ソーシャルメディア・ネットリスク対策集中セミナー」。
今回で宣伝会議さんのセミナー講師を努めるのは3回目に
なります。
社員のプライベートなネット投稿が炎上状態になり、
殺到する非難に企業が巻き込まれるという、いわゆる
「会社を巻き込むソーシャルメディアの炎上トラブル」
の問題が顕在化してから5年近くになりますが、依然としてこうした
トラブルは後を絶ちません。
ただ、時代の移り変わりと合わせて、トラブルの内容にも変化が
見られます。
なんといっても変化の激しいITCの世界です。わずか5年の間に
新たなネットサービスもどんどん登場していますし、スマートフォンや
タブレット端末の高機能化と普及が格段に進んだことも影響していると
思います。

宣伝会議さんでセミナーを行ないました!
セミナーでは、こうした変化についてもお話しました。
例えば、以下のような事項です。
①トラブルの当事者である社員の属性
依然としてアルバイトなどの非正規社員の割合が多いが、
管理職など幹部社員、経営層のトラブルも増えていること。
②ソーシャルメディア・ハラスメントのトラブル
社員同士のソーシャルメディア上の嫌がらせである、”ソーハラ”
については、LINE上でのトラブルが増加傾向にあること。
また、LINE上では、セクハラ・パワハラの温床となっているような
状態が散見されること。
③動画によるトラブルの増加
スマートフォンをはじめ、様々な機器で高画質な動画が簡単に取れる
ようになったことや画像投稿サイトの普及により、動画を巡るトラブルが
増加傾向にあること。※
④会社を巻き込む炎上トラブルの法的紛争
炎上トラブルを巡り、会社が社員に対し、損害賠償を求めて提訴する、
ネットトラブルを巡り会社が顧客から管理責任を問われ、賠償を命じ
られる事例が出てきていること。
⑤ガイドライン、ポリシーの運用・管理
社員のプライベートのソーシャルメディア利用に関するガイドライン、
ポリシーを策定する企業・団体が増えているが、「作りっぱなし」、
「ほったらかし」になっている企業も少なくないこと。
こうした事項は、会社としてリスクへの備え、ガイドラインの内容を考える上で、
また、社員向けのガイドライン説明会やネットリテラシー教育、ガイドライン運用
の見直しを行なう上でも参考になると思います。
今後とも、炎上トラブルに関連する分野の動向を注視し、社会保険労務士として、
会社と社員とネットリスクの問題に取り組んで行きたいと思います。
※以前のブログ記事「営業車のトラブル動画投稿で起こるネット炎上のリスク」
もご参照ください。
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