こんにちは。管理部支援.comの専田です。

 

以前、Facebookで
「”会社を巻き込むソーシャルメディアの炎上トラブル”
はなくなることはない。これからも起こり続けるだろう。」
という内容のコメントをしたところ、いろいろなご意見、
相談をいただきました。

各企業でどれだけインターネットリテラシーの研修を
行ったとしても、ガイドラインなどの制度整備を行った
としてもトラブルをゼロにすることは難しいと思います。

ですから、必要な制度整備や教育研修などを行う
一方で炎上トラブルやネットサービスの動向を踏まえ、
常に実効性のある対応策について考えておく必要が
あると思います。

 

”会社を巻き込むソーシャルメディアの炎上トラブル”
社会的な問題として注目を集めるようになってから4年
近くになりますが、未だに全国ニュースとして報じられる
ようなトラブルが発生し続けています。

こうしたトラブルを見ていて思うのが、

・社員がプライベートのソーシャルメディアで会社業務に
 ついて触れることの是非

・プロフィールで勤務先を明かすことの是非

…といった点についてです。

”バイトテロ”でたびたび問題となる店舗設備・食材を使った
「悪ふざけ写真投稿」や社会的に非常識であったり、暴言・
暴論を内容とするなどのトラブルは論外です。

”悪ふざけ写真”の一例

”悪ふざけ写真”の一例

 

しかし、常識的な投稿であってもどんなところからトラブル
となるかわからないのが、ソーシャルメディアが絡むトラブル
の怖いところです。

例えば、こんなケースがあります。

◆美談に見えるような投稿であっても関係者からヒンシュク
 を買ってしまうケース

 「難しい仕事をやり遂げました!お客様からも感謝され
 充実感でいっぱいです!」

 ⇒”お客様”から「そんな”メンドーな仕事”やらせてすみませんでしたねぇ…」
と怒りを買ってしまった。

◆一見して何でもないような投稿が投稿者の情報と結びつけられ、
企業秘密や顧客情報などの特定に至るケース

⇒出張先で食べた「ご当地名物」などの投稿から本来伏せて
 おきたい出張内容や顧客、関係者が特定されてしまった。

 

世の中、ソーシャルメディアに理解のある人ばかりではありません。
また、些細な投稿ももパズルのピースのように数を集めれば、
企業秘密などの特定につながり、トラブルになることもあるのです。

こうしたトラブルの傾向を踏まえ、会社としては、どのように
対応するべきでしょうか。

 

私は、社員がプライベートのソーシャルメディアで会社業務
に触れること、プロフィールに勤務先や業務内容を掲載する
ことについて、場合によっては、
会社として制限することも必要だと考えます。

ただ、制限する場合であっても「全社員一律」のような制限
ではなく、対象となる社員、職種について慎重に、そして、
会社として合理的な説明が求められると思います。

 

ただ、社員がこうした会社の指示(指導)に従わないケースも
実際のトラブルでは聞かれます。こうした会社からの指示に
従わない社員に対し、会社はどのように対応するべきでしょうか。

もちろん、削除の強制をすることはできません。
それに炎上トラブルにもなっていないのに懲戒処分と
することも問題があります。

難しいところですが、まずは、その社員に対してきちんとした
注意喚起とトラブル発生時の不利益について周知の必要が
あります。

周知のポイントとしては、次の2点があると思います。

・会社は指導に従わない以上、その社員は相当な注意をもって
 ソーシャルメディアを利用する義務があると考えること

・トラブルとなり、会社業務に影響、損害が生じたとき、指導に
従わなかった事実は懲戒処分などの判断の上で相当
不利な
要素として働くこと

 

実務的な対応としては、なかなか難しいところがあると思いますが、
安易に懲戒処分を背景に削除を強要するような対応をとり、実際に
労使間でトラブルになった事例もありますので、ここは慎重な対応が
必要です。

社員が会社からプライベートについて干渉を受けるのはイヤなはず。
ただ、見方を変えれば、会社も同じではないでしょうか。依然として
後を絶たないトラブルを見ているとそう思えてくるのです。

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