こんにちは。管理部支援.comの専田です。

 

東日本大震災から今日で3年が経ちました。
あの日、東京では被害は少なかったものの、
電話の不通や公共交通機関の運休などで
大混乱となりました。

深夜になっても大渋滞で雪隠詰めとなった車、
当てもなく彷徨うかのように歩く帰宅困難者で
溢れかえった幹線道路の光景は今も忘れる
ことができません。

東京の混乱など甚大な被害を受けた東北を思えば、
「取るに足りない」ことかもしれませんが、それでも
想定外のトラブルが続出し、大きな課題を残したと
思います。

それは、企業が取るべき「社員」に対する対応に
ついても同様で、東京では帰宅困難者、被災地では、
社員の避難などを巡る大規模災害時における
安全・労務管理の課題として浮き彫りになりました。

 

その課題とは何でしょうか?
私が企業の担当者から話を聞く中で強く感じたのは、

・大災害が起きたらどうするか?

・何を備えるか

の2点です。

このように言うとBCP※のことかと思われるかも
しれませんが、そんなに大がかりでも難しいこと
でもありません。
※BCP:大規模災害時等の企業の事業継続計画

 

また、とりあえず、震災後しばらくしてから
生じる生産調整などに伴う整理解雇などの
労働問題でもありません。(こちらも重要ですが)

ここでいう、「起きたらどうする?」、「何を備える?」
とは、そんな大きな話ではなくて、企業の対応として、
まず必要となる発災直後の初動対応のことです。

 

まず、「大災害が起きたらどうするか?」とは、
社員の安全を守ること、そして、その後の行動に
ついて考えておくことです。

「営業で外出中に震災に遭い、会社に戻れず、
連絡も取れない、それに家族も心配で非常に
やきもきした」

そんな営業マンの経験談は「考えておくこと」の重要性を
的確に指摘しているものだと思います。

東日本大震災の発生時刻は14時46分。
まだ、多くの企業が普通に営業している時間帯です。

このまま通常通り営業するのかしないのか?
会社内にいたらどうするか?
営業などで外出中に被災したらどうするか?
自宅の近い社員、遠い社員はどうするか?

判断に迷うことはたくさんあります。

さらに災害時には、連絡が取れなくなることも想定し、
こうした点について会社としての対応や社員の行動要領を
あらかじめ考えて、周知しておく必要があると思います。

 

当事務所でも「備え」ています

当事務所でも「備え」ています

 

次に「備え」です。
そもそも、震災前までは、会社として大災害
発生時の対応などは考えてもいなかったという
企業が大半ではなかったでしょうか。

ちょっとした食料の備蓄、救急用品、ラジオと
いった災害時に必要な備えがなく、本当に困った
という話は数多く聞きました。

公共交通機関の運休により、やむなく会社に
とどまることにしたが、コンビニに行っても
めぼしい食料品は全て売り切れ、寝ようにも
毛布の1枚もなく、非常にひもじく辛い思いを
したという方は少なくないはずです。

一言で「備え」といってもいろいろですが、
まずは、飲料水や食料、防災用品が必要です。

こうした取り組みは、社員に降りかかる災害時の
危険を減らし、体力の損耗を避け、来たるべき
災害復旧時に必要となるマンパワーの温存と
なるのではないでしょうか。

 

被害の少なかった東京においても想定外の
トラブルが続出し、大きな課題を残した
東日本大震災。

災害に限らず、「トラブル」について考える時、
一番問題なのは、「全くのノーガード状態」
であることです。

震災から3年を迎えた今日を機会にあなたの会社でも
今一度、「会社としての初動対応をどうするか?」
について考え、整理してみてはいかがかと思います。

 

備考
東京都では昨年4月に帰宅困難者対策条例が
制定され、社員の一斉帰宅の抑制や一定の
食料、飲料水の備蓄が努力義務となっています。

詳しくはこちらをご覧ください。

◆東京都防災ホームページ

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