こんにちは。管理部支援.comの専田です。

 

ちょうど3日前の朝のことでした。
事務所に出勤して鞄をデスクの脇に置こうと
腰をかがめたところ、

「ビキッ!!」

という音が聞こえた気がしたのと同時に
上半身に電流が走りました。

 

そして、腰を伸ばした途端に激痛が…
経験した方なら、もう、おわかりですよね。
そうです。私、「ぎっくり腰」になって
しまいました。

そういえば…と、何年か前にもやったことを
思い出しましたが、とにかく座っていても
立っていても辛く、安静にしているしか
ありません。

セキもくしゃみも猛烈に腰に響き、痛みが
反響します。まさに「悪夢再び」です。

長時間はムリですが、なんとかイスに座れる
ようにはなりましたので、仕事にも戻りつつ
あります。

 

さて、このぎっくり腰。
腰痛の中でも割とポピュラーなものですが、
仕事中になったら「労災」になるのでしょうか。

今回は、ぎっくり腰をはじめとする腰痛と
労災のお話しをしたいと思います。

 

まず、この「ぎっくり腰」。
正式には、「急性腰痛症」というそうですが、
結論からいうと、労災として認められるのは、
かなり難しいといえます。

理由は、ぎっくり腰は、
「日常動作の上でも生じるものだから」というもの。

ぎっくり腰は、ちょっと腰をかがめてとか、
床に落ちた物を拾おうとして…などいろいろな
状況で発症しますが、それらは別に仕事中で
なくとも起こりうるものです。

労働災害として、認められ、労災保険による
補償を受けるためには、ただ、業務中であった
というだけではなく、その傷病について、業務
との因果関係が認められなくてはなりません。

「それって、普通に生活していればやる動作だよね?」
というものが原因ではダメなのです。

ただ、発症時の動作が明らかに仕事による
不自然な姿勢が原因であると認められるような
状況があれば話はまた別です。

 

腰痛の労災認定には、かなり細かい基準があります

腰痛の労災認定には、かなり細かい基準があります

 

腰痛を巡る労災認定については、大きく
「災害性の原因による腰痛」と「災害性の
原因によらない腰痛」2つに分けられています。
(昭51.10.16 基発第750号)

 

まず、「災害性の原因による腰痛」は、
仕事中の突発的な出来事により加わった
急激な力の作用によって生じたものと
されます。

具体的には、
・重量物の運搬中に転倒した
・不適当な姿勢で重量物を持ち上げた
…などの場合で突発的に急激に強い力が腰に
かかったことにより生じた腰痛とされます。

 

次に「災害性の原因によらない腰痛」は、
日々の業務による腰部への負担が徐々に蓄積、
作用して発症した腰痛をいいます。

こちらは、発症したのは、仕事中ではありませんが、
仕事が原因であるとして労災の適用を認めるものです。

 

従事していた期間の長短により、
「筋肉疲労」「骨の変形」によるものに原因を
分けてかなり細かく検討されます。

「筋肉疲労を原因とする腰痛」を例に挙げると、
「長時間立ち上がることができず、同一姿勢を
持続して行う業務に約3ヶ月以上従事したこと」

「骨の変形を原因とする腰痛」では、腰に過度の
負担がかかる業務に相当長期間(概ね10年以上)
にわたって従事していたこととされ、具体的に
「30㎏以上の重量物を労働時間の1/3以上扱う業務」
等のようにかなり細かく規定されています。

 

ぎっくり腰もそうですが、腰痛は事例も多く、
割と身近な傷病といえるだけに、労災の適用を
巡る判断基準もかなり細かい定められている
ことがわかります。

長くなりましたが、参考としていただければ
幸いです。

さらに詳しい情報はこちらをご覧ください。

厚生労働省HP「腰痛の労災認定」

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