こんにちは。管理部支援.com の専田です。

 

連日、うだるような猛暑が続いていますね。
夏も本番を迎え、学生は夏休みを利用した
アルバイトのシーズンでもあります。

そこで、前回は労働基準法が定める業務内容と
その就労の可否に関する年齢制限について確認
してみました。

 

労働基準法では、18歳未満を年少者と定義し、
一定の危険・有害・福祉に有害な業務、深夜業
(22時~翌5時)に従事することを制限して
いることについて触れました。

つまり、年少者が工事現場や工場、風俗営業店、
深夜の時間帯には働くことはできないのです。

こうした年齢制限を課しているのは労働基準法だけ
ではありません。業種によっては、その業種を管理
する特別法により制限されていることもあります。

 

例えば、“警備員”は、警備業法という特別法により
18歳未満の者が警備業務につくことを禁止しています。

余談ですが、“夏の定番バイト”的な感のある
「プールの監視員」ですが、これは、警備業に該当します。

ですから、例外的な条件がない限り、プールの監視員は、
警備業法所定の研修を修了した者でないと従事できない
ことになり、もちろん18歳未満の者は従事できませんので、
注意が必要です。

 

※詳しくは、こちらを参照してください

◆警察庁HP
「プール監視業務を外部委託する場合における警備業の
認定の要否について」

 

プール監視員は警備業?

プール監視員は警備業?

 

ちょっと話がそれましたね。話を戻します。
アルバイトについて「どうせやるなら、高額バイトを!」
と考えるのは、人情だと思います。

しかし、一般に高額時給のアルバイトは、法令により
“最低年齢制限”が課せられていることが多く、概ね
18歳未満の年少者は就業することができないのは、
これまでに見てきたとおりです。

 

しかし、ガールズバーなどの風俗店や原発作業員の例
ではありませんが、最低年齢の制限を無視して違法に
就労している年少者の例は後を絶ちません。

事情はそれぞれですが、こうしたケースの中には、
18歳以上の兄や姉に完全に“なりすまして”就労
するケースもあるようです。

 

兄・姉の生年月日や経歴を暗記して、免許証などの
身分証をこっそり拝借して応募されれば、よほど
不自然な点がない限り、年齢詐称を見破ることは
難しいと思います。

何かのきっかけで年齢詐称がバレて“問題”
なっても、本人は“キツいお灸を据えられる”
くらいで済むかも知れません。

しかし、会社はタダで済むとは限りません。
労働基準法や各種特別法の違反を問われる
可能性は十分にあります。

 

では、このようなトラブルを防ぐために会社は
どうしたらよいのでしょうか?

 

こうした、年齢詐称を見破る最大にして、
最良のチャンスは採用面接時だと思います。

採用面接で、職種による年齢制限をぴったり
クリアしていて、兄・姉がいる、さらにちょっと
落ち着きがないなどの挙動不審?な応募者があれば、
少し突っ込んだ質問を行ってもよいかも知れません。

 

質問項目の例としては、次のようなものが考えられます。

・生年月日(西暦・和暦の両方)

・干支

・星座

・学校(高校等最終学歴)卒業時の担任教師の名前

・所属していた部活動などの学校生活について

・流行のゲーム、歌などの芸能

・大きな出来事、事件、事故発生時の年齢

 

ただ、普通に質問していても事前に“準備”されて
しまえば、見破ることはできません。

 

そこで、質問方法も工夫が必要です。
志望動機などの質問や労働条件の説明と合わせて
先のような質問を織り交ぜていくのです。
時には、繰り返し、矢継ぎ早に質問を繰り返して
いきます。

さながら、警察官の職務質問、人定質問※2のようですが、
よほど入念に準備しておかない限り、どこかでボロが
出るものです。

 

もっとも、アルバイトの採用面接でここまでやる
必要性があるのかは疑問です。
片っ端から、こんな面接をしていたら集まるバイトも
集まらないでしょう。

ですから、「コイツ怪しいなぁ、おかしいなぁ?」
いうようにピンときたら110番…じゃなくて質問を
してみるとよいかも知れません。

 

ちょっと突拍子もないテーマとなりましたが、
何らかの形でお役立ていただければ幸いです。

 

※2:こうした手法は、俗に「ケツ割(けつわり)」などと
呼ばれるそうです。

にほんブログ村 士業ブログ 社会保険労務士(社労士)へ
にほんブログ村

労基や労務問題からマイナンバーやSNS問題まで「こんな事聞いても大丈夫かな?」ちょっとでもそう思ったら、その悩みをお聞かせください。初回相談は無料です。