こんにちは。管理部支援.comの専田です。

 

先日(6/15)、厚生労働省より
平成23年の「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」
が発表されました。

過重労働が原因で発症する、くも膜下出血などの脳血管
疾患や、心筋梗塞などの心臓疾患は、「過労死」とも
呼ばれています。

厚生労働省では、こうした過労死や、仕事のストレスによる
精神障害の状況について、平成14年から労災請求件数や
労災保険給付の決定件数などが毎年発表されており、
先日発表されたのは、昨年度の内容です。

 

この中で特に目を引いたのが、
・精神障害の労災請求件数が3年連続で過去最高を更新
・同じく、労災補償の支給決定件数も過去最高
という2点です。

社会的な問題として関心を集め、対策も講じられつつある
職場におけるメンタルヘルスの問題ですが、様々な事情も
あってか、実効性という点では、なかなか難しいところが
あるのかもしれません。

◆厚生労働省HP
平成23年度「脳・心臓疾患と精神障害の労災補償状況」まとめ
は、こちらから!

 

さて、どんな病気でもそうですが、体の異変を感じたら
早期に医師の診察を受ける、「早期発見・早期治療」
健康管理の基本中の基本であり、これはメンタルヘルスに
ついても変わることはないでしょう。

ただ、メンタルの疾患の場合、本人に「病気」との自覚が
なかったり、メンタルの疾患と診断されることへの抵抗感
なども働いてか、周囲の人が「一度、診てもらったら?」
と勧めてもなかなか受診に至らないケースが聞かれます。

 

とある調査では、うつ病経験者のうち、医師の診察を
受けたのは、3割程度という結果もあるそうです。

そうこうするうちに、早期治療のタイミングを逃し、
重篤化してから「私傷病休職」「傷病手当金」などの
申請を通して、会社が社員のメンタル疾患の実情を知る
というケースは未だに多いと思います。

 

こうしたメンタル疾患の休職について、
通常は、メンタル疾患を患う社員本人から休職の
申し出があり、会社がこれを認めて休職期間が始まる
わけですが、中には突発的であったり、トラブル含み
のケース
もあります。
(特に独身者の場合)

 

例えば、こんなケースです。

・メンタル不調を疑われていた社員が行方不明。
  発見したのはいいが、錯乱している。

・欠勤が続く社員の様子を見に自宅へ行ったら明らかに
  様子がおかしい。一人にはしておけない。

・どうにも情緒不安定で自殺、自傷行為のおそれがある、
  またはその形跡がある。

 

あなたが会社の管理職や人事・労務担当者であれば、
このような社員と相対することがあるかもしれません。
また、仲のよい同僚の様子を見に行ったらこのような
状態だったということもあるかもしれません。

 

しかし、平日の昼間は仕事があります。なので、こうしたケースに
出会うのは、
「仕事が終わってから、あるいは休日に様子を見に
行ったら…」というように、その大半が夜間や土日祝日です。

 

状態が落ち着けば、病気休職ということになると思い
ますが、まずは状態を安定させるため、医師の診察を
けさせる必要があります。しかし、特に夜間などは
どこに相談したらよいかもわからず、本当に困って
しまうと思います。

 

これが、外科や内科の分野なら救急病院での受診を考え
ますが、メンタル疾患のような精神科の領域の場合は
どうなのでしょうか?

医療機関の診療情報などを見てみますと、精神科でも
少数ですが、夜間休日の救急診療を行っているところが
あります。

 

ただし、こうした医療機関にいきなり行っても
受け付けてはもらえません。

緊急の場合は、概ね都道府県単位で設置されている
「医療情報センター」に連絡し、そこで医療機関との
連絡・調整をしてもらった上で受診することになります。
(東京の場合は、「東京都保健医療情報センター」

 

ただ、地域によっては、こうした相談窓口が設置されて
いないところもありますので、注意が必要です。

そのような地域では、患者の状態や状況に応じて、
警察や消防機関に照会・相談することも考えてみて
ください。

 

最後に厚生労働省のHP
「みんなのメンタルヘルス 総合サイト」をご紹介して
終わりたいと思います。医療機関案内をはじめ、メンタル
ヘルスに関する事項が非常にわかりやすくまとまっています
ので、大変参考になると思います。

 

厚生労働省HP
知ることからはじめよう みんなのメンタルヘルス 総合サイト
~心の健康や病気、支援やサービスに関するウェブサイト~
は、こちらから

みんなのメンタルヘルス総合サイト
夜間休日精神科救急医療機関案内窓口は、こちらから

※実際の利用に当たっては、”HPの注意点”もよくご確認ください。

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