想像力とチェックリスト

こんにちは。管理部支援.comの専田です。

「東日本大震災」から3日経ち、時間を追って増加する犠牲者の数には、
ただ、戦慄するのみです。

被害の少なかった都心部においても、公共交通機関の運休に伴う大量の
「帰宅困難者」の発生と、輪番停電の混乱から「通勤困難者」が生じ、
開店休業状態の会社も多数にのぼったようで、BCPを考える上でも多くの
問題が露呈されました。

前回は、会社にとって最大の財産である「人的資源」つまり社員を
非常時の初動対応として「どのように守るか」いう点について検討して
みました。

その中で、特に強調したのは、非常時の行動要領として、誰にでもわかる
単純なものを予め定める必要
と、それが社員を守ることにつながるという
点でした。

今回は、これ以外にどのようなことをどのような手順で考えたらよいかに
ついて検討してみたいと思います。

簡単にいえば、何から、どのように、備えるか、ということなどですが、
「危機管理」とか「事業継続計画」というように考え始めると具体的な
ことが思いつきにくいのではないでしょうか。

ですから、まずはあなたの会社で「起きたら困ること」から考えはじめると
よいと思います。すぐに思いつく「困ること」について検討を深めれば、それ以外の
「困ること」にも応用できます。

例えば、あなたの会社が製造業であれば、製造設備である工場は重要です。
この工場をおびやかす事象は何でしょうか。
停電、火災、地震などが考え付くと思います。

これと合わせてあなたの会社と顧客、取引先などを合わせた相関図をつくって
みます。製造業を例にとると、原材料の仕入れ先、卸し先、金融機関などを
自社を中心にどのようなところとどのような関係にあるかを確認します。

具体的な「困ること」から考え始め、次に相関図を見てみると、
「このようなこと(困ること)でこのような人たち(相関図)に迷惑をかけて
しまう可能性」が見えてくるので、より現実感が湧いてくると思います。

このように具体的にイメージできるようになってきたところで、方法、手順を
考えます。
「工場の火災」を例として考えると、火災の原因はいろいろとあるかと思いますが、
概ね、以下の2段階に分かれるかと思います。

①発生直後の初動対応
火災発生の通報、初期消火、負傷者の救護、避難誘導など
②初動以降の対応
被害の把握、被害状況に応じた対応策の選定

②については、受けた被害(損害軽微、半焼、全焼)によって対応策も変わって
きます。例えば、半焼の場合であれば、協力会社や下請会社に商品の生産を委託
するなどです。

また、被害が大きければ、火災保険や資金繰り、行政への対応等々、対応事項は
どんどん増えて行きますから、対応事項の少ない「軽微な損害」から検討を始め、
応用する感じで「大損害」の対応に進むとよいと思います。

そして、「火災」について概ねの対応がまとまったら、それを応用する形で「地震」
について考えてみる、というように徐々に広げていきます。
このようにまず、何でもよいので、あなたの会社で思いつきやすい「困ること」
から考えてみてください。

他の事象についても、ポイントは、「何が起きるか」の想定(想像)と、その対応に
必要な方法、手順を漏らさない「チェックリスト」の作成ということになります。

このように進めることで、地に足のついた、ホントに使えるBCP(事業継続計画)
ができると思うのです。

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