こんにちは。管理部支援.com の専田です。

 

今回は、「戦争と労働安全衛生」とでもいうような
テーマになるのかもしれません。

 

8月になると「戦争」をテーマとしたものが多く見受け
られます。「終戦」は、8月15日ですが、この日で戦争の
全てが終わったわけではありません。

 

私からみれば、祖父の代にあたる「従軍経験者」に
よると、一部の人達は終戦後も「残務処理」のために
軍に残留したそうです。

 

そこで何を処理したかというと、終戦を扱ったドラマ
などで、機密書類を焼却処分するシーンがありますが、
正にそれそのもの。ただし、「処分」されたのは
書類
だけではありません。

 

戦車やゼロ戦といった兵器は、スクラップにしたり、
海中投棄したりと徐々に処分が行われたそうです。

しかし、手に余ったのか、タチが悪かったのか、
現在に至るも「後を引いている」のが、化学兵器、
つまり「毒ガス」です。

旧軍では、生物・化学兵器。いわゆるBC兵器を装備
していました。

ちなみに戦車や装甲車は、警察の暴徒鎮圧用の装甲車や
ごみ収集車として転用されたりしたそうですが、さすがに
毒ガス(化学兵器)は転用のしようがありません。

それで、どうしたかというと、「捨てた」のだそうです。
「遺棄化学兵器」といわれる由縁です。

どうやって?
結論から言うと、遺棄化学兵器といわれる呼び名のとおり、
海に捨てたり(海中投棄)、軍の駐屯地のあたりに穴を
掘って埋められた(埋没処分)
とのこと。 

 

別のブログでも扱いましたが、終戦から66年。
何もなければ、そのままずっと地中深く眠り続けたことでしょう。

しかし、この遺棄化学兵器。
埋没処分されたものは、様々な工事などで掘り起こされ、
海中投棄されたものは、漁網にかかって発見されたりして
日の目を見ることがありました。

どのような形で遺棄されたのかにもよりますが、発見時に
経年劣化で腐食した容器から薬剤が漏れ出し、
現場に
居合わせた人などに被害も出ているのです。

また、漏れ出した薬剤により地下水が汚染され、住民の
健康被害が発生した事例もありました。

 

こちらは、労働基準監督署で配布されていたリーフレットです。
埋没処分された遺棄化学兵器は、実際にこのような形で発見
されています。

 

リーフレットにある球状ガラス玉やコーラの小瓶ぐらいの
大きさの物は、戦車の吸気口に投げつけて車内の搭乗員を
殺傷する「対戦車兵器」として設計されていたようです。
(球状ガラスのものは、「ちび玉」と呼ばれていたとか)

 

化学剤の種類はいろいろありますが、どれも人体に深刻な
影響もたらすことに変わりはありません。

特に昔、軍が駐屯していた、軍の関連施設があったという
ような場所の地中からリーフレットの写真のように液体の
入ったレトロなビンが出土したら要注意です。

遺棄化学兵器の一番の問題は、発見されたとしても
記録の滅失などにより、それがどのような種類の物であるかが
わからないことかもしれません。

また、どのような部隊がどこに処分したかは、今となっては
正確に把握しようもありません。

 

建設業などでは、「不発弾」と合わせて遭遇しやすいものと
思いますので、 下記のリンクと合わせて事故防止の参考と
していただければと思います。

 

【環境省HPより】

「建設・土木工事現場で毒ガス弾等の疑いが 持たれる不審物を発見した時は…」

 


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